ジェルコビジョン2030に寄せて

盛 静男イメージ

 

 

一般社団法人
日本住宅リフォーム産業協会

会長 盛静男

 

 


 私たちジェルコはリフォームを営む中小の事業者が集り、1983 年に誕生した日本で初めての全国組織のリフォーム事業者団体です。発足以来、団体内の事業を中心に活動を進め、研修や会員交流、リフォーム事業の体系確立などを通して会員企業の成長へと成果を上げて参りました。近年は行政とのパイプも太くなり情報交換や連携を強化するとともに、安心安全リフォームの実現に向けて生活者への情報提供にも力を入れています。

 この35 年の歩みを経てジェルコは改めて会員に支えられている組織であることを確認し、また地域における活発な会員活動によってその存在意義はゆるぎないものとなり心強くしています。歴代の会長、役員、諸先輩、そして前会長が進めてきた4つの連携の成果を踏まえジェルコに寄せられる内外の期待が大きくなり未来への夢も広がっています。

 この10 年は大きな災害が重なり災害に備える住まいへ関心が集まりました。また、空き家という皮肉な形で住宅の数的充足が明らかになり、住宅施策においても大きな変化が求められることになりました。そして2012 年に「中古住宅・リフォームトータルプラン」が発表され、新築住宅中心からストック型の住宅市場への転換に向けて大きく舵が切られたのです。

 一方、近年のリフォーム業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、将来のリフォーム業界を見定めるにも混沌とした状況です。懸念されていた人口減少、高齢化社会に加え、加速度的に進化する高度テクノロジーの影響が顕著化し、予見できない未来に期待と不安が高まりを見せています。ジェルコの向かうところ、リフォーム事業者の目指すところも定まらない状況です。このような状況の中でジェルコは目の前の大きな社会変化にどう応え、どう行動するか新たな対応を迫られています。

 このタイミングに新たなこの先10 年を描く「ジェルコビジョン2030」と「ジェルコ指針」を示すことの重要性を感じ、未来戦略室P J を立ち上げ議論を重ねて参りました。約10 年前に掲げた「新ジェルコ宣言」がH P 等に掲載され、内外に向けて発信されています。それは社会性を求められる「リフォーム事業者としての使命」を表すものです。ジェルコビジョンはこの使命を果たすべく、この激変の10 年の道しるべとなるよう期待してやみません。

 ジェルコビジョン2030 は、ジェルコ会員、全国のリフォーム事業者に対するメッセージであり、ジェルコ会員としての誓いのような思いも込められています。

 そして、リフォーム業界のマイナスイメージを払拭させ、リフォーム現場で働く人々の働きがいや生きがいとなる業界に繋げていきたいと心から願っております。

ジェルコ宣言

● ジェルコは、安心・安全なリフォームを提供する事業団体として、
  生活者の快適な住環境を創造します。

● ジェルコは、リフォーム事業で培った知識・経験を活かし、
  変わりゆく リフォーム産業界のリーダーを目指します。

 

ジェルコビジョン2030

「質の高いリフォームを提供し、事業者の明るい未来を創造する」

・人口減少、少子高齢化、労働人口の減少、高度テクノロジーなどがもたらす急激な社会環境の変化は多様性と持続可能な地域社会の構築が大きな課題となります。地域社会を支える中小リフォーム事業者の将来を見据えた活動こそがジェルコの役割だと考えます。

・ジェルコ会員が地域密着リフォーム活動で長年培った経験、ジェルコで学んだ技術や知識はジェルコの資源となり蓄積されています。
 循環型、ストック重視の時代にあって、今こそその資源を活用し、将来のリフォーム業界・事業者の新たな発展に役立つ活動、提案に活かさなければなりません。

・既存住宅ストックの活用が住宅産業の大きなテーマとなっている。質の高いリフォームで蘇らせ、資産価値を向上させ、リフォーム産業の発展と社会貢献を果たしたい。

・ジェルコ活動を通じてリフォーム業界で働く人々の働きがいや生きがいや心の豊かさを享受できる業界に発展させたい。

・ジェルコビジョンを共有する全国の健全なリフォーム事業者を多く迎え、生活者に役立つ活動を行政、業界団体と連携し全国に広めて行きたい。

・ジェルコビジョンは、2030 年のジェルコのあるべき姿を現し、すべての会員が質の高いリフォーム事業者として人生100 年時代における生活者の安心と豊かさを支えます。

ジェルコ指針

ジェルコビジョン2030 を達成するための重点活動計画

ジェルコビジョン2030を達成するための 「ジェルコ活動3つの柱」

【1】専門性と学び

【2】多様性ある交流

【3】組織強化

<ジェルコビジョン2030を達成するための「ジェルコ活動3つの柱」>

【1】専門性と学び(質の高いリフォーム事業者の育成)

①ジェルコブランド「ジェルコリフォーム」の構築(ジェルコらしい質を追求したリフォームモデル)
②人材育成、リフォーム専門家育成のスキーム作りと推進(専門性と人間力の向上)

【2】多様性ある交流(出会いと気づきと人脈づくり)

①女性交流会「ジェルこまち」の推進
②多様な支部間交流の推進(支部及び会員各位の横の繋がりを促進)
③地域性をいかした交流(住環境、景観、街並み、地域文化への貢献)

【3】組織強化(社会環境の変化に対応した組織づくり)

①本部、支部事務局機能と組織体制の強化
②事業拡大(ジェルコ組織と活動の安定化)収益事業の具体化 専門チームを組織し進める(ジェルコ事業創造P J 設立)
③リフォーム事業者登録団体として行政と連携した積極的な活動推進
④消費者、生活者への情報提供と相談窓口強化と合わせて会員サービスの向上

ジェルコ指針作成に当たって

【1】専門性と学び

・ジェルコビジョン達成のためには、まずは私たちが質の高いリフォームを提供できる「質の高さ」を持つ事業者であることが求められる。そのためには新たな学ぶ場の環境整備を模索し強化する必要がある。

・急速な成長で社会構造を変えているデジタル対応の差は企業格差を一段と鮮明にしている。「質の高い事業者スキル」としてより専門性を求められる時代。

・「ジェルコリフォーム」とは質の高い事業者による質の高いジェルコらしい提案と施工技術、そして質の高い保証とアフターサービスが総合的に具体化されたもの。その構築と普及を積極的に仕掛けていく。

 

【2】多様性ある交流

・ジェルコ交流は新たな発展期を迎えている。地域活動の差が会員サービス、学びの機会にも影響し始めている。エリアを超えた交流や価値観、求める目標ごとの深い交流、女性の感性を生かす交流など、多様で魅力ある交流と活動が求められている。

 

【3】組織強化

・ジェルコビジョン達成へのジェルコ活動を支えるためには事務局体制が重要な位置づけになる。次世代へ向けた新たな組織体制像を描き改革を進める

・ジェルコ組織維持のためには健全な財務体質がかかせない。そのために収益事業確立に向けて研究開発部門の創設とジェルコが持つ資源の活用とその掘り起こしが急がれる。

・短期課題の克服へ 指針推進には目の前の課題 も解決していかなくてはならない。待ったなしの課題には時間を惜しまず短期決戦で挑んでいく。

・生活者への認知は進んでいない。この現状打開に向けた施策として生活者向けメッセージを作成し様々な広報を通じ発信していく

・ジェルコビジョン・指針を基に会員各社並びに関係諸団体との連携を図り、生活者から高い評価を得られるリフォームの環境づくりにリフォーム事業者団体として邁進する。

 

生活者向けのメッセージを「ジェルコの想い」Heart of Jercoとして発信する

・生活者向けジェルコビジョンは、Heart of Jerco とする。
・ホームページ、広報、生活者向けのパンフ、案内チラシ等に掲載使用する。

Heart of Jerco 「リフォームで家が変わると暮らしが変わる」

・人口減少、少子高齢化、社会環境の変化は住環境や暮らしに深く影響し、多様な価値観、多様なライフスタイルが描かれ始めています。住まいは求められる多様なニーズに応えていかなくてはなりません。また、現在850 万戸もの空き家が存在し、この先も増加の一途にあります。
 人口減少、コンパクトシティーへの流れが加速する中、資産としての住宅、景観、風景を形成する家並みなどに配慮した、空き家と既存住宅の活用が待ったなしの課題となっています。

・このような要求や課題に応えるべきこれからの住宅の在り方として、「きちんと手入れして、長く大切に使う」住宅ストック時代にふさわしい住宅リフォームのあり方を「ジェルコリフォーム」として提供して参ります。

・「ジェルコリフォーム」とは、安心・快適・健康を基本に、確かなインスペクションをもとに質の高い設計と施工とアフターサービス、さらに、リフォーム瑕疵保険を加味した、豊かな住まいと暮らしを実現する住宅リフォームのことです。

・生活者の皆様に「ジェルコリフォーム」を通して「家が変わると暮らしが変わる」ことを実感していただき、豊かな日々を提供して参ります。

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