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2020/09/11 ジェルコの履歴書

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ジェルコの履歴書 其の弐 株式会社フレッシュハウス④

【多店舗展開と上場】

中部地方、九州地方に出店したのはそこ出身の社員がいたから。大阪は良い物件が見つかったら出店する予定。名古屋は4店舗、九州は2店舗、アメーバみたいに広がるように出店したいと思っている。

多店舗展開に一番必要なのは職人。平塚から外へ出店したときは苦労した。今は資材メーカーさんが協力してくれて、メーカーさんの顔が利いていればどこの地域でも出店できる。最初の沼津は大変苦労した。株と同じで出店して何年か経てば自然と上手くいく。

 

上場企業になることは50億売り上げた時に考えた。色々な人からかなりの売上げがないと上場になっても経費ばかり掛かり難しいと聞いた。上場というのは体裁が良いけど身が少ない。

3カ月1回決算を行うが、計算するとIPO対応に7人足りなかった。優秀な人材確保して、一定の売上を達成したら上場しようかと考えている。

それと、自分だけ良い思いをするのではなく、一緒にやってきた人達には感謝の意を表して1人1人ボーナスを支払ってきた。

 

【住宅メーカーの変遷】

昭和の中旬頃からゼネコンの勢いがあったのでゼネコンが住宅工事を始めるのかと思った。しかしそうではなく住宅は住宅メーカーが伸びていった。住宅メーカーがリフォームを始めるのかと思えばそうでもなく、リフォーム会社が出てきた。

大学を卒業し最初に勤めた大手ハウスメーカーでは、住宅事業部の141人目に採用された。当時展示場は新宿、横浜、大阪、その他全国に3、4会場あり、新入社員だったので飛び込み営業をしてまわっていた。殖産住宅、太平住宅、日本電建が3大住宅メーカーだった頃、展示場展開が始まった。展示場展開して伸びていったのが、今のダイワ、積水、ヘーベル、ミサワ、三井ホーム。労働集約型は優秀な人材が集まる。人が動かないとダメな産業。

 

【ステイ リフォーム】

コロナの影響で‘Stay Home’という言葉が出てきたが、‘Stay Home’ステイホームを‘Stay Reform’「ステイリフォーム」に言い換えて営業をしてみたところ評判が良く今月末にNHKから取材を受けることになった。同じテーマで日本テレビやテレビ朝日やテレビ東京からも取材された。放送後は急に引き合いが増えて、調子付いてきてインターネットに宣伝を出した。「ステイリフォーム」というキャッチフレーズは反響があったので商標登録をした。当社が1番最初に商標登録をしたのはお客様へのプレゼント用ツールの「幸せの黄色いタオル」。この時も少し反響があったが、「ステイリフォーム」の反響は比べ物にならない。テレビで取り上げられると、宣伝効果があり集客効果がものすごくある。

 

【会社は社長によって左右される】

当社が伸びたと言っていただけるのは、他の会社に比べて実行力がある。良い会社の情報を得るとすぐにご連絡し実際に訪問して勉強させていただく。非常に自分のためになる。

あとは、意識の問題。なんとかしたいと思ったら行動する。

お盆になると帰省していた。田舎の八百屋がパラソルを店頭に出していた。毎年同じ風景だった。何年も同じパラソルを使用していると劣化し錆びてきたり、色褪せたり、破けてきたりする。経営者も年老いてくる。

世の中そのような会社が多い。3年経ったら会社を変化させなくてはならないと思っていたが、2年で変化させた。2年で会社を変化させなくてはならない。変化というのは、人を増やす、辞められてしまうと増えないし、辞められないようにするにはどうしたらいいのか、増やすにはどうしたらいいのか考えた。会社は社長によって左右される。

 

【目標の達成は『書』で】

書く事は大事。書く事は達成される。時間が経っても達成される。

結婚する前の25歳ぐらいの頃、50万円ぐらいの借金があった。1番最初に書いた言葉は「借金返済」。「借金返済」と書いて寝室に貼った。毎朝晩見ることになるから頭のどこかにいつもその言葉がある。借金返済が終わり、次に27、8歳の頃に家を買おうと思った。預金も土地もなかったが、30歳までに家を建てることを目標に「30までに家を作る」と書いた。

漠然にどうしようかと思っていたが、毎朝晩その言葉を見ることで頭のどこかにその言葉が常にある。当時サラリーマンだったが非常に成績が良かった。次の賞与の時に138万円貰えるとわかっていた。賞与が振り込まれた日に、138万円引き出し、そのまま銀行に行って138万円を定期貯金にした。担当者に「これを担保に90万円貸してください」とその場でお願いした。その90万円に10万円足して100万円にし、違う銀行で定期預金にした。90万円の借金は半年後の賞与で絶対に返済しようと思い頑張った。常に全国で5番以内の成績で1回だけトップになった。次の賞与で90万円の借金を返済し、100万円の定期預金を担保に180万円を借金し、200万円にしてまた定期預金を作った。そこで400万円。次は絶対180万円を返済しようと思い本当に返済した。最高340、50万円の賞与があったので、400万円を返済した時に、380万円借金をした。これで800万円。絶対返済しようと思い、頑張った。次の半年後の賞与では返済しきれなかったが、3年で800万円返済した。最終的に銀行に2,000万円借金し、両家の両親に200万円ずつ借りて、郊外に3,000万円ちょっとの家を建てた。それが31歳の時。書けばどうにかなるもんだ。だから、当社の新入社員、中途社員も入社したら必ず目標の書いてもらっている。

5月5日は全社員で書初めをする日。各ショールームに飾って、お客様にどんな意味で書いたかをお話ししたりする。書いたことで頭の片隅にやらなくちゃいけないと思いが残るので『書』をお勧めする。

佐野相談役の今年の書は「一念」

社員全員が5月に目標や思いを書く。

最近では油絵もたしなむ。