【内部の学びの最重要強化】と【外部への認知度向上と連携拡大】の二つの視点を意識して活動を重点的に進めてまいります。

皆様あけましておめでとうございます。
旧年中は大変多くの方にジェルコ活動へのご参画・ご協力をいただきましたこと御礼申し上げます。
おかげさまでジェルコも会員数を堅調に増やし500社超え、40周年を経て迎えた新たな一年を次代へ向けた力強い一歩として踏み出すことができました。
次なる飛躍に向けて
さて、旧年2025年(令和7)は、国内外で大きな変化の波が押し寄せた一年となりました。世界的な保護主義的な経済の不透明感に加え、地政学的なリスクの高まりも拡大。一方で国内では空前の株高や史上初となる女性首相の誕生など、大きな変化の中で新たな時代の幕開けを予感される出来事となりました。旧年の干支である「乙巳(きのとみ」」が意味する成長の基盤を経て、我々は次なる飛躍に向けた基盤を固めてつつあるのではと感じます。
「付加価値」の提供
2025年4月施行の建築基準法の改正、とりわけ木造住宅「4号特例」の見直しは、住宅の品質向上と安全性の確保という重要な社会の要請に応えるものです。我々はこの機会に、既存住宅の性能向上リフォームの重要性を社会に訴え、産業全体の底上げを図っていくことが求められています。そのような中で法規制を遵守するだけでなく、それを超える「付加価値」を顧客に提供する姿勢こそが、JERCO会員の真価であると考えます。
リフォームは住宅ストックに新しい価値を付与し、その資産価値を向上させる、未来を創造する営みそのもの
わが国のリフォーム市場は着実に成長し、ついに8兆円を超える市場規模を達成しました(2023)。
少子化・高齢化を伴う人口減少の社会構造変化の流れに加え、昨今の物価高、建築資材の高騰などの要因も加わり住宅取得に係るコストは異常なほど高額になっており、すべての国民の将来設計・ライフデザインに大きな課題をもたらす中、確実に「新築からリフォームの時代」へと潮目が完全に変わっております。リフォームは住宅ストックに新しい価値を付与し、その資産価値を向上させる、未来を創造する営みそのものになっていくと考えられます。
「良質」と「悪質」を峻別していく強い決意を表明
このような機運の中でメディア社会面の見出しを踊る悪質リフォームの文言は一般消費者へ無用の不安を与え我々リフォーム業界にとって決して軽視できない問題です。一部の悪質な業者による不適正な行為は、この「良質なリフォームの時代」の潮目に水を差し、お客様と地域社会からの信頼を根底から揺るがすものであり、極めて強い憤りを覚えます。
リフォーム事業の根幹は、お客様との信頼関係の丁寧な醸成にあります。地域密着で確かな技術と誠実さを積み重ねてきたジェルコ会員の努力と誇りを守るため、我々は悪質な行為を行う業者とは明確に一線を画し、「良質」と「悪質」を峻別していく強い決意を表明する必要があります。
【内部の学びの最重要強化】と【外部への認知度向上と連携拡大】
不透明さも加わり見通しにくい社会情勢の中で、我々はジェルコビジョン2030の達成という一燈を提げて推進ガイドラインに沿ってしっかりと歩を進める必要があると考えております。本年は更なる発展と社会貢献を確実にするため、二つの視点を意識して活動を重点的に進めてまいります。
・一つ目の視点は内部への視点とし、【内部の学びの最重要強化】です。「質の高いリフォーム」の証である「ジェルコリフォーム」を推進するため、会員同士の活発な交流による自然発生の学びだけでなく、会員企業のボトムアップの学びを意識的に広げ、プロフェッショナルとしての質の向上を追求します。
・二つ目の視点は外部への視点【外部への認知度向上と連携拡大】です。同業他団体だけにとどまらず異業種他団体や行政・自治体等ジェルコ内だけでなく幅広く外部との連携を広げ、ジェルコの団体としての認知度を向上させ、消費者へ良質なリフォーム事業者を確実に発信することに繋げます。
ジェルコリフォームの実践「質の高いリフォーム」の追求
この二つの視点をもって、我々が邁進すべきは、一貫してジェルコリフォームの実践「質の高いリフォーム」の追求にあります。
① ワークの質(提案・設計・施工etc)の向上
② 経営の質(コンプライアンス・財務・人財育成etc)の向上
③ 社会課題解決の責任(価値ある事業)
という三位一体の質の向上を融合させたものです。顧客満足に加え社会貢献を実現させるのがジェルコリフォーム。そしてこの質の向上こそが、リフォームによる多様な社会課題の解決に貢献します。例えば、WHO勧告の冬季室温18℃以上確保に向けたひと部屋断熱リフォーム推進は、国民の健康長寿の実現に直接貢献します。また性能向上のリフォームへの取組はカーボンニュートラルへの貢献、高齢化対応、減災・防災対策など、地域と未来を支える中心的な役割を担います。リフォーム事業の営みが社会の貢献へつなげることができたならば、この先を担う若い人たちにとってどんなに魅力的なものとなるでしょうか。産業としての持続可能な取り組みとしてこのジェルコリフォームの実践がスタンダードになることを望んでやみません。
本年は丙午(ひのえうま)
本年、丙午(ひのえうま)の年が、優駿のごとき活気と飛躍のエネルギーを追い風とし、我々リフォーム産業は「良質なリフォームで社会貢献し、すべての人の豊かな生活を実現する」という「新ジェルコ宣言」の精神に基づき、時代の最先端を力強く駆け抜けてまいる所存です。
ジェルコ会員が、一丸となって未来を「拓き進む」覚悟を持って研鑽し、学びを深める一年とし、社会からの信頼と期待に確実にリフォームが未来を創る産業であることを証明してまいりたいと思います。
新たな一年が、皆様とご家族、そして皆様の事業にとっても、輝かしい発展と実り多き一年となりますよう、心よりご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
令和8年1月1日(木)
一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会
会長 望月俊彦
