ひと部屋断熱

Single room insulation

ひと部屋断熱シンポジウムを各地で開催中

「断熱住宅は省エネだけでなく、健康に資する」ことが、最近になって次々とわかってきました。それも高齢者のヒートショックを防ぐだけではありません。子どもたちも働き盛りの男性も女性も、「暖かい家」は老若男女を問わず私たちの健康にたくさんのメリットがあります。
ひと部屋だけでも断熱リフォームをして健康寿命を延ばす取り組みです。

WHO(世界保健機関)は「冬は室温18度以上にすること」を各国に強く勧告

WHO(世界保健機関)は6年前の2018年11月、「住宅と健康に関するガイドライン」の中で「冬は室温18度以上にすること」を各国に強く勧告しました。
「冬の室温が18度以上あると、呼吸器系や心血管疾患の罹患・死亡リスクを低減する」とし、特に子どもや高齢者には「もっと暖かい環境を提供するように」と言葉が添えられています。

日本の住宅は9割が18度以下

伊香賀 俊治氏 提供資料 慶應義塾大学 理工学部 教授 前日本建築学会 副会長 国交省補助 スマートウェルネス住宅推進調査委員会幹事/調査解析小委員会委員長

冬の室温が低いとどの世代でも血圧が上昇し、睡眠の質が悪くなります

北海道を除くほとんどの地域の住宅の冬の気温は18度以下でした。
室温18度以下の寒い部屋で過ごすことは脳卒中や高血圧のリスクを上昇させます。

室温と高血圧と睡眠の関係が健康労働省 健康づくりネットに2024年1月に掲載されました。

厚生労働省 健康づくりネット

血圧の抑制のために部屋を暖かく

住宅に断熱改修をするだけで血圧が平均で3.1mmHg低下することがわかりました。
出典:慶應義塾大学 理工学部 教授 伊香賀 俊治氏資料より、JSH2014(日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2014)

厚生労働省が政策として掲げる『健康日本21』に住宅が明記されました。

2023.05 健康日本21
(第三次)基本方針 告示
「建築・住宅等の分野における取組と積極的に連携することが必要である」が入りました。

冬の居室の平均室温が14.7度の「寒冷住まい群」に比べて、同17.0度の「温暖住まい群」の高齢者の要介護認定になる年齢は、約3歳後ろ倒しになることがわかりました。
(出典:中島侑江、伊香賀俊治ほか:地域在住高齢者の要介護認定年齢と冬季住宅内温熱環境の多変量解析 冬季の住宅内温熱環境が要介護状態に及ぼす影響の実態調査 その2. 日本建築学会環境系論文集 84(763), p.795-803, 2019.)

ひと部屋断熱補助事業とは?

住宅の省エネ改修に対して国と地方が負担し金額を補助します。

ジェルコは医療と連携してひと部屋断熱リフォームを補助金を活用して推進する取り込みをしています。
現在各地でシンポジウムを開催し、断熱リフォームで健康寿命を伸ばす有用性を説明し、ひと部屋断熱事業を推進する地方自治体や地域の工務店を募っております。
北海道礼文島での断熱実証実験を得て施工マニュアル作成をしております。

実証実験施工場所

滞在時間の長いひと部屋を断熱リフォームする

各地でシンポジウムを開催中   会員サイトから過去のシンポジウム録画が視聴できます

ひと部屋断熱についてのお問合せ

一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)
本部事務局
TEL 03-5541-6050